セミナー内容

プラスチックは今や身の回りのいたるところで使われ、生活・産業に密着した材料となっています。その優れた点としては、軽くて丈夫、錆びない、美しく着色できる、加工しやすくデザインを選べる、材料が安い、各種機能を与えられた材料がある等が挙げられます。これらの特徴を活かし新しい応用分野が次々と開発され、その用途はますます広がりつつあります。本研修では、設計者、技術者に求められる多様多種なプラスチック材料の特性を解説するとともに、配合剤・複合材といった周辺知識も取り上げます。

1. プラスチック設計者が知っておきたい材料知識・特性

（1）プラスチック材料を使用するメリットとデメリット
（2）プラスチック製品の不具合事例
（3）高品質のプラスチック製品を作るための知識
（4）物理特性、機械特性、熱特性、電気特性etc.

2. 知っておきたい「熱可塑性・熱硬化性プラスチック」の種類と特徴

（1）汎用プラスチックとエンジニアリングプラスチック
（2）結晶性プラスチックと非晶性プラスチック
（3）主な熱可塑性樹脂の特徴(PP、PS、ABS・・・)
（4）熱硬化性プラスチックの特徴
（5）主な熱硬化性樹脂の特徴(EP、PF、UP・・・)

3. 特殊なプラスチック材料の種類と特徴

（1）熱可塑性エストラマー（3）バイオプラスチック
（2）再生材料 (4）高性能プラスチック

4. 配合剤によるプラスチック材料の改質

（1）配合剤の基本
（2）配合剤使用上の注意点
（3）各種特性の改質
(機械特性、熱特性、電気特性・・・)

5. 複合材の種類と特徴

（1）複合材料とは
（2）ポリマーアロイ
（3）強化材
（4）ナノコンポジット

6. 材料仕様の取り決め方法

6. 材料仕様の取り決め方法
（1）サイレントチェンジの防止
（2）トラブルを防ぐための仕様書の書き方、図面の描き方
（3）「機能」「性能」「詳細仕様」の考え方