品質管理実務研修 【全8コース】

品質管理研修
  • その他
品質管理の基本から実践手法まで実務担当者に必須の知識を網羅!

対象・難易度

新人・若手 リーダークラス 管理者クラス 経営者・役員
   

セミナー内容

1 品質管理の基本と問題解決
1.“品質”とは何かを理解する
(1)品質の定義と目的、歴史的背景
(2)品質はモノだけではない!
   ・機能、コスト、納期、サービスのトータル

2.品質管理と品質保証それぞれの役割
(1)品質管理の役割
   ・品質管理は2種類
   ・コントロールとマネジメントの違い
(2)品質保証の役割
   ・品質保証と品質管理の違い
(3)品質検査の役割
   ・品質検査は何を観るのか?
   ・検査は重要、しかし、検査だけでは保証にならない

3.品質管理担当者の5つの業務ポイント
(1)品質管理部門 組織の役割と担う責任
   ・組織とは何か?責任を取るとはどういうことか?
(2)品質管理担当者は必ずPDCAを回せ
   ・無意識ではなく、意識的にPDCAを回す
(3)品質管理の目標と管理指標の整備
   ・目標を最短ルートで達成するための施策
(4)品質管理業務を行ううえでの観点
   ・重要な報連相と5W1H
   ・現場、現実、現物(事件は現場で起きている!)
(5)標準化の重要性を理解
   ・十人十色、誰でも同じ作業をするために

4.品質問題の解決に向けた取り組み方法
(1)問題解決型
   ・リスク回避で問題を2度と起こさないよう、
     再発防止に取り組む
(2)課題達成型
   ・機会を掴む!課題を克服し、より高いレベルへ
2 QC7つ道具と新QC7つ道具
1.データとは何かを理解しよう
(1)データとは何か、品質データとは?
(2)データのいろいろ 数値データ、言語データ
(3)データは並んでいるだけでは情報量は少ない
(4)データを見える化すると問題点が見えてくる

2.おさえておきたいQC7つ道具の基本
(1)QC7つ道具は何のためにあるのか?
(2)QC7つ道具、一体どれを使えばいいの?
層別
 ・データを層別しよう ・データをできるだけ単純に
 ・単純化することで真の姿が見えてくる
グラフ
 ・数値データの見える化の王道! ・グラフの種類
 ・グラフはデータ分析の基本
管理図
 ・生産工程の状態を見える化しよう
 ・管理図の作り方と見かた
ヒストグラム
 ・データは1つとして同じものは存在しない
 ・ヒストグラムの作り方と見かた
パレート図
 ・最大の原因を見つけ出そう
 ・パレート図の作り方と見かた
散布図
 ・2つの要因の関係性を見つけ出そう
特性要因図
 ・問題の原因は何だ?原因を究明しよう
 ・特性要因図の作り方
チェックシート
 ・チェックシートで漏れをなくそう

3.おさえておきたい新QC7つ道具の基本
(1)新QC7つ道具とは何のためにあるのか?
(2)新QC7つ道具、一体どれを使えばいいの?
親和図法
 ・もやもやした状態をはっきりさせよう
連関図法
 ・からみ合った問題点を整理しよう
系統図法
 ・目的を果たすための最適手段を導き出そう
マトリックス図法
 ・行・列配置で問題の着眼点を見つけ出そう
アロー・ダイヤグラム法
 ・作業や日程を見える化して効率化につなげる
PDPC法
 ・実行前に問題点を想定し、対応策を用意!
マトリックス・データ解析法
 ・行と列に配置した数値データを解析する手法
 ・多変量解析(主成分分析)法
3 Excelでデータ活用
1.品質管理と品質データ活用の重要性
(1)品質管理とは何か再確認
(2)事実を正しく把握するためのデータ活用の重要性
(3)データの種類“計量値”“計数値”

2.データのとり方について考えよう
(1)データをとる目的、はっきりしていますか?
(2)5W1H データの素性、はっきりしていますか?
(3)数字の羅列であるデータを可視化することが
   データ活用である
(4)層別によりデータを見やすくする

3.グラフを使ってデータ活用
 Excel2016をベースに解説します。
 PCは当協会で準備いたします。

(1)どのような時にどのようなグラフが効果的か
   解説します。その後、実際にグラフを作成して
   いただきます。
〈棒グラフ〉
 主に数量の大きさを比較する。
データの大きさが、棒の高低で表され、データの大小を視覚的に比較できます。 
〈折れ線グラフ〉
 主に時系列で数量の変化をみる。
データの増減、折れ線グラフの傾きから、変化の大きさが読み取れます。
〈円グラフ〉
 数量の割合をみる。
円全体を100%とし、項目ごとにその中に占める割合を扇形で表したグラフです。
〈レーダーチャート〉
 項目別の評価などを比較する。
項目数を円周上に配置し、中心から量の大きさを伸ばしたグラフです。

4.代表的な3つのグラフ・図を使いこなせば一人前
(1)QC7つ道具のうちでも頻出のパレート図、散布図、ヒストグラムについて基本を解説
(2)それぞれ何がわかるのか、どのような時に効果的か
(3)それぞれの作成方法を解説、データを見やすくするコツ
(4)データ作成後は、データの見方、異常の見つけ方を理解しよう
4 なぜなぜ分析
1.そもそも、なぜ品質問題は発生するのか?
(1)不良やミス・事故の多い職場に見られる共通点
(2)製品や作業の品質問題要因「ばらつき」の概念
(3)「ばらつき」の要因を探し出す方法

2.品質トラブルは、源流に着目せよ!
(1)対策をしても、すぐに同様の品質トラブルが再発…なぜ?
(2)品質トラブルを取り巻く状況の把握が重要
●ワークショップ●
プロセスマップでなぜなぜ分析

3.なぜなぜ5回を使った、真因の掘り下げ方
(1)系統図的アプローチ 冷静な状況把握
(2)現場・現物・現実・原理・原則で
(3)筋道を誤らない掘り下げ方・QC手法
(4)誰の再発防止策か…狙いを意識し実践せよ

4.なぜなぜ分析を整理するQCストーリー
(1)QCストーリーを活用して、なぜなぜ分析の効果を高める
(2)QC手法を活用するメリットとそのポイント
(3)「なぜ」の落としどころ
(4)真因を出すために必要となる専門技術の整理
(5)品質不良問題の再発防止事例を紹介
●ワークショップ●
要因掘り下げ、系統図による整理と原因究明

5.真の品質トラブル再発防止策を講じよ
(1)再発防止策は、固有技術の確立そのもの!
(2)品質管理から、品質保証の仕組みづくりへ
5 ヒューマンエラー対策
1.なぜヒューマンエラーは起きてしまうのか?
(1)ヒューマンエラー全体概要
(2)各人の体験に基づくヒューマンエラーの把握
(発表含む)
(3)不良品ゼロ時代の品質管理の進化

2.ヒューマンエラー削減の仕組みづくりと実施
(1)人はなぜミスをするのか?
 (技能・性格・生理的・感情の起伏)
(2)ポカミス原因分析の6つの手法
①安全チェックシート活用  ④特性要因図
②特性列挙法       ⑤リスク低減分析
③5つのなぜ       ⑥労働安全マネジメント
(3)仕組みづくりと実施手順および
   ヒューマンエラー削減の7つの原則

3.ヒューマンエラー削減のポイント
(1)設計で対応すべきこと…フールプルーフ設計
(2)KY活動、ヒヤリハット活動を改善に活かす
(3)工業5Sと食品衛生7Sの違い

4.ヒューマンエラー削減の具体的事例に学ぶ !
 ◆ ビスの付け忘れ防止    ◇ 3H活動
 ◇ 部品の取り出し間違い防止    ◆ いつもと違うぞカード
 ◆ ビスの付け間違いを設計で防止 ◇ イエローカード制度
 ◇ 部品の取り出しバーコード検知 ◆ 3直3現主義
 ◆ 食品カット野菜工場の事例   ◇ 食品交差汚染防止

5.事例を受けてヒューマンエラー削減を検討
(1)自工程完結運動でポカミス削減
(2)中小企業での改善事例…日本一の知恵工場
(3)ヒューマンエラーに気付く人づくり(気付きの訓練)
   …いかに気付かないか自己診断してみよう!
6 作業標準書
1.現場で役立つ作業標準書とは
(1)作業標準の基本事項について
(2)なぜ作業標準書が必要なのか
(3)作業標準の目的・用途・対象を理解する
(4)作業標準の対象と種類
(5)良い結果の得られる作業を標準化しよう
(6)環境変化と改善に伴い常に見直す作業標準

2.作業標準書作成の基本ポイント
(1)作業標準に記載するべき事項
(2)作業標準のまとめ方、表現の注意点
(3)わかり易く書くコツを伝授
◆作業標準の作成フロー◆
手順1 作成の準備をする
手順2 実態を調査し把握する
手順3 調査結果の解析で問題点を把握する
手順4 問題点を解決し、よりよい方法で標準化する
手順5 原案を試行してみる
手順6 作業標準書を正式に発効する
手順7 承認決済を受け、保管・活用をする

3.作業標準を活用し高品質を維持しよう
(1)工程能力をうまく活用して高品質を維持
(2)ポカヨケと作業標準書の併用で高品質を維持
(3)検査の合否基準と作業標準で高品質を維持
(4)作業標準を進める上での留意点
(5)作業管理の定着に向けて

4.作業標準活用事例に学ぶ
(1)日常業務(QCDSMEと4M管理)のなかでの
   作業標準の実践事例を紹介
(2)演習で学ぼう
   ①作業標準書の作成演習
   ②作業標準を進める上での自己診断
7 計測管理
1.モノづくりを失敗しないための“計測管理”
(1)計測管理の必要性と重要性
(2)計測管理と計測技術の伝承
(3)測定の目的に応じた計測器の選び方
(4)『計測』と『測定』の違い
(5)計測プロセスと測定精度の考え方
・計測プロセスに必要なこと/測定の質

2.誤差(ばらつき)に対する考え方
“物事には、全てばらつきがある!”
(1)誤差とはなにか?
(2)測定もばらつくということを知っておこう
   ・繰り返し性誤差 ・再現性誤差
(3)計測のトレーサビリティ
・計測器の正確さ(偏り・直線性・安定性)
(4)計測プロセスの統計的ばらつきの要因
(5)計測システム解析
   ・R&R(測定誤差のばらつき)

3.“校正”を効果的に進める勘所

(1)計測器の校正と検証
(2)効果的な計測器の校正と検証周期の決め方
(3)計測器の管理を行う上で、コストを削減する秘訣
(4)外部校正時のポイント
(5)社内での校正のやり方
   ・社内校正のメリットとデメリット

4.“校正”を効果的に進める勘所
(1)5S視点での計測器の管理
   (5s:整理・整頓・清掃・清潔・躾)

5.品質保証における計測管理の重要性~まとめ~
8 検査業務
1.『検査』の正しい考え方
(1)検査部門の仕事
(2)品質保証の中での『検査』の位置づけ
(3)検査の3つの種類とその方法

2.『取引先評価』 と 『受入検査方式』
(1)取引先の能力評価と検査方法
(2)取引先の評価・選定と品質監査のやり方
(3)取引先の問題点共有と共存共栄活動

3.『工程検査』と『製品検査』
(1)工程検査とは
   ・IATF16949の要求 ・統計的工程管理
   ・工程管理のツール(QC工程表など)
(2)製品検査とは?

4.『検査計画』の立て方
(1)検査計画に織り込む内容
(2)検査計画を作ってみよう(事例で基本を学ぶ)
(3)検査計画に必要な計測器の選定・管理

5.『全数検査』と『抜取検査』の効果的な進め方
(1)全数検査の意義と適用
・工程能力と全数検査の関連
(2)『抜取検査方式』選定の考え方
・抜取検査のしくみ
・抜取検査で使う確率の裏付け
・生産者危険αと消費者危険β
・OC曲線、ソーンダイク曲線
・抜取検査の注意点

6.検査を上手く実施するために
(1)検査員の力量、教育・訓練
(2)不適合品の管理と検査部門の対応
(3)品質情報・検査データの上手な管理と活用
   (活きた情報として有効活用)
(4)検査の心得ワンポイント

セミナー要項

名称 品質管理実務研修 【全8コース】
開催場所 大阪府工業協会 研修室
価格(税込み) 198,000円(会員)/246,400円(非会員)

開催日・開催予定日

2023年4月19日(水)から2023年8月2日(水) 午前9時45分~午後4時45分
ありがとうございます。
こちらのセミナーは終了いたしました。 お問い合わせはこちらから