現場で役立つ 粉体塗装入門セミナー
技術系研修
- 化学
環境負荷低減の観点でも注目される粉体塗装の実務を学ぶ
対象・難易度
新人・若手 | リーダークラス | 管理者クラス | 経営者・役員 |
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◯ | ◎ |
セミナー内容
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工業塗装の原点は、塗装から乾燥に至る全ての工程を管理された環境下で行うことです。有機溶剤を使用する溶剤型塗料は塗装の仕上がり性を制御できるため、工業塗装の主役を演じてきました。しかし、VOC(揮発性有機化合物)である有機溶剤は光化学スモッグや大気汚染を発生させるために、その削減が塗料工業の最も大きな課題になりました。この環境対応という要請の中で塗料はハイソリッド化、水性化、粉体化に転換している過程にあります。とりわけ、溶剤を含まない粉体塗料は金属塗装分野で使用量の増大が期待されています。当然のことながら、粉体を均一に塗ること、粉体層を加熱して流動させ、被塗物に付着させることや仕上がり外観を良くせよという要請はとても厳しいものです。本セミナーでは、金属塗装を粉体塗装で仕上げるために必要な知識と考え方を現場的に導入することを目的に行います。溶剤型塗料と比較しながら、良い仕上がり外観を得るために必要な考え方を述べ、欠陥対策について解説します。
- 1.金属はどのように塗装されるのか
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1-1 車体の塗装工程を見てみよう
(1)前処理 (2)電着塗装 (3)中塗り (4)上塗り (5)焼付け
1-2 塗料がくっつきやすい金属とそうでない金属ではどこが違うのか?
1-3溶接部が錆びやすいのはなぜ?
- 2.素地調整作業で知っておきたいこと
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2-1ケレンの種別と作業内容
2-2アルカリ脱脂
2-3ブラスト作業
2-4黒皮とは
2-5金属の表面処理工程
(1)化成皮膜析出機構
(2)化成皮膜四方山ばなし
- 3.鋼管の表面処理と粉体塗装
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3-1酸洗いの目的と工程
3-2 SUS酸洗い処理液の調整と濃度管理
3-3 SUSは塗装した方が錆びやすくなる?
3-4鋼管(SGPとSUS)の粉体塗装-流動浸漬法
- 4.静電塗装入門
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4-1静電塗装を理解するために役立つ知識
4-2液体塗料の静電スプレー
(1)空気霧化 (2)回転カップ式 (3)電気抵抗値がおよぼす影響
4-3粉体塗料の静電スプレー
(1)コロナ放電式 (2)摩擦帯電(トリボ)式 (3)粉体塗料の問題点
- 5.粉体塗料・塗装の利用と技術課題
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5-1粉体塗料の原料と製造法
5-2粉体塗料の分類と設計
(1)熱可塑性樹脂 (2)熱硬化性樹脂
5-3熱硬化性粉体塗料用樹脂と架橋反応について
5-4溶剤型塗膜と比較して分かることー粉体塗料の特徴
(1)溶融粘度 (2)レベリング (3)エッジカバー性
5-5塗装鋼管の剥離事例とその対策
5-6実用面から見た環境対応型塗料の比較と改良点
セミナー要項
名称 | 現場で役立つ 粉体塗装入門セミナー |
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開催場所 | 大阪府工業協会 研修室 |
定員 | 50名 |
価格(税込み) | 26,400円/31,900円 |
開催日・開催予定日
2021年7月19日(月) | 午前9時45分~午後4時45分 |
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